光の帝国 [アート]
OUTLINE展のテーマにも通ずるアートと言えるのが、「イメージの魔術師」と呼ばれるルネ・マグリットの作品。
マグリットの絵画は、画家自身の言葉によれば、「目に見える思考」であり、世界が本来持っている神秘(不思議)を描かれたイメージとして提示したものである(デペイズマン)。この点は、夢や無意識の世界を描き出そうとした他のシュルレアリストとは異なっている。
「言葉とイメージ」の問題を追求したマグリットの作品は、ミシェル・フーコーのような思想家にも発想源を与え、広告やグラフィックアートの分野にもその影響が見られるなど、20世紀の文化に与えた影響は大きい。
昼と夜の混在、もしくは境界線。
更にはその境界線の存在が見えているようで見えていないところにあるとも言えるこの光の帝国は彼の代表作の一つである。
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